キャリブレーション

いつもコラムをお読み頂きありがとうございます。今回のテーマは「キャリブレーション方法について」です。懸滴量や針のゲージが測定画面に自動で表示されるのは、正しいのか?と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。懸滴量や針のゲージの数値は、トレーサビリティな校正球を用いて画面上のピクセルデータを数値換算しています。

ピクセル数と距離をキャリブレーションするのに使用するのが、この校正用ターゲットです。

校正用ターゲット写真
校正用ターゲット取込画像

接触角計でとらえた画像がこちら。接触角計でとらえると意外と大きいですね。校正用ターゲットの直径に対して、縦と横の直径が何ピクセルあるのかをキャリブレーションしていきます。この作業をする事で、1ピクセルあたり何μmなのかが分かるようになります。


キャリブレーション作業流れ

キャリブレーションの仕方は非常に簡単です。慣れれば2~3分で終わると思います。

1、校正用ターゲットの直径を入力

ソフトを立ち上げて「設定」の「イメージピクセルキャリブレーション」を開きます。

キャリブレーション設定立ち上げ
写真3

イメージピクセルキャリブレーション内の直径(μm)(写真.4赤枠内)に、校正用ターゲットに記載されている直径の数値を入力します。

校正値入力画面
写真4

2、校正用ターゲットを置く

接触角計本体のステージ上に校正用ターゲットを置きます。

校正用ターゲット設置写真
写真5

校正用ターゲットが測定画面の中心に来るようにステージの位置調整を行います。

校正用ターゲット初期画像
写真6

3、フォーカスの調整

ライトの明るさとカメラの距離を接触角計本体側で調整してフォーカスを合わせます。

※フォーカスアシストレベルは、97~99が目安です。

フォーカス調整後画像
写真7

4、測定

ライブビューモニタをダブルクリックすると、イメージピクセルキャリブレーションの赤枠内に測定値が反映されます。

写真8
写真8

5、保存

ツールバーの 「保存アイコン」(写真.9赤枠内)をクリックするとキャリブレーションデータが写真.9 黄枠内に保存、反映されます。

保存データ
写真9

以上の手順で完了です。以外と簡単に出来ちゃいます。液量や表面張力の値に影響がありますので、フォーカスはきっちりあわせて頂く事をおすすめします。 

(Y.S)