お客様のプロフィール
研究院講師 川合 航右
Kosuke Kawai
早稲田大学
先進理工学部
電気・情報生命工学科
2016年 京都大学工学部工業化学科卒業。
2021年 東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻修了
2021年 学術振興会 特別研究員(PD)
2021年 早稲田大学 先進理工学部 研究院講師
ご購入された機種
接触角計 / 表面張力計 ME2
研究室のご紹介
大久保研究室では、持続可能な社会を実現するために、安定・安価で安全な蓄電デバイスの開発に取り組んでいます。
電池では、資源が豊富で安全なナトリウムイオン電池や、高出力・長寿命を実現するアクア電池など、新たなアイディアと材料の開発を行っています。
キャパシタでは、電力エネルギーを高密度に貯蔵する界面構造の構築や、化学エネルギーを複合したエネルギー貯蔵の高密度化など、性能の向上を目指しています。
大久保研究室の研究は、私たちの生活に欠かせない電力を安定して供給し、地球環境にも配慮した社会の実現に貢献するものと言えます。
Question 01
導入にいたった経緯はどのようなものですか?
持続可能な蓄電デバイス開発に、接触角計ME2を導入。
電解質・界面の構造評価で性能向上に貢献を目指します。
当研究室では、持続可能な社会で安定・安価な電力供給を担う蓄電デバイス(電池、キャパシタなど)の開発をおこなっています。 電力エネルギーを化学エネルギーに変換して高密度に貯蔵して供給する二次電池や、電力エネルギーを化学変化無しに高速貯蔵・高速供給することができるキャパシタは、 それぞれ多くの課題を抱えています。その課題の一つである電解質・界面の構造による問題の解決に今回導入した接触角計ME2を利用する予定です。 知り合いの研究者から進められたのが導入の決め手で、オプションでの対応になるそうですが耐酸性やディスポーザルのシリンジなどもあり、助かります。 さっそくPPシリンジなどオプションの見積もりもお願いしました。
Question 02
今回ご導入いただいた接触角計ME2の使い勝手はいかがでしょうか?
初めての操作でも簡単に使用できました。
接触角計導入で研究効率を上げていくことが出来ます。
装置導入時に設置説明を行っていただきました。シンプルでわかりやすいソフトウエアで、設置説明時の説明でまったく問題なく理解できました。 測定中に画面に操作指示が表示され、他にも液量が自動で計算されたり、フォーカスの判定指示がでるなど、特にマニュアルを読み込む必要もなさそうです。 新しい装置を導入する時っていつも不安を感じるんですけど、今回の接触角計は全く不安を感じないですね。
リチウムイオン電池とぬれ性評価装置について
リチウムイオン二次電池の製造では、正極材料、負極材料、セパレータ、電解液など、さまざまな素材を加工して電池を組み立てます。これらの素材加工には、ウェットプロセスコーティングと呼ばれる方法が用いられます。ウェットプロセスコーティングでは、液体中の材料を塗布して薄膜を形成しますが、この過程でさまざまな問題が発生する可能性があります。 このような問題を解決するために、株式会社あすみ技研では、界面科学の視点から品質評価手法を提案しています。界面科学とは、液体と固体、液体と液体、固体と固体などの界面現象を扱う学問です。 この品質評価手法を用いることで、ウェットプロセスコーティングにおける問題の原因を特定し、改善策を検討することができます。これにより、リチウムイオン二次電池の製造品質を向上させ、性能や安全性を高めることが可能になります。 なお、この品質評価手法は、リチウムイオン二次電池の製造プロセスだけでなく、他のウェットプロセスコーティングの品質評価にも適用できます。